日頃、皆さまから多くお寄せいただくご質問について、YouTube動画内でお答えしております。今回は『手術前に知っておきたい!脊椎手術のよくある質問12選』にお答えします。
本編は以下のYouTube動画でご覧いただけます。


脊椎手術の診察・ご相談について
Q1. 手術を受けるか迷っています。セカンドオピニオンや相談だけでも受診していいですか?

はい、ぜひご相談にお越しください。
当クリニックでは、セカンドオピニオンやご相談のみの受診も承っています。
他院に通院中の方や、紹介状・画像データがない方も遠慮なくお越しください。
当日にMRI(磁気を用いた精密画像検査)・CT(X線による断面画像検査)を行い、結果をもとにお一人おひとりに合った治療法をご説明します。


Q2. 初診から手術を受けるまでの期間はどれくらいですか?

目安は3〜4週間後ですが、状況に応じて柔軟に対応します。
当クリニックでは初診当日に画像検査から診断・治療方針の決定まで可能なため、お急ぎの場合は受診から約1週間で決定することもあります。
費用・制度について
Q3. 手術にかかる費用はどれくらいですか?高額療養費制度は使えますか?

公的医療保険が適用され、高額療養費制度(医療費が高額になった際の公的補助制度)もご利用いただけます。
当クリニックの脊椎手術は自由診療(全額自己負担となる公的医療保険外の診療)ではなく公的医療保険の適用対象です。
負担割合(1〜3割)や所得等により費用は異なりますが、医療費負担を軽減する高額療養費制度を活用できます。
- 高額療養費制度の概要
1ヶ月(1日から末日まで)の医療費の自己負担額が、ご本人の年齢や所得に応じて定められた「自己負担上限額」を超えた場合に、その超えた分の金額が払い戻される(または窓口支払いが免除される)公的制度です。
※実際の適用条件や上限額につきましては、医療機関の窓口・ご加入の健康保険組合や市区町村の窓口にてご確認ください。


手術・麻酔・痛みの不安について
Q4. 手術中や、麻酔から覚めた後の痛みが心配です。大丈夫でしょうか?

手術中は麻酔を使用するため痛みは感じません。術後の痛みに対しても緩和ケア(痛みを和らげる治療)を行います。
全身麻酔を行うため手術中の痛みはありません。
痛みが強くなりやすい術後翌日も点滴や飲み薬の鎮痛薬で適切に緩和し、お身体の状態に合わせて無理なくリハビリを進めます。
Q5. 手術当日は家族の付き添いが必要ですか?

基本的にはご本人様のみでお越しいただく形で対応しております。
お付き添いなしでご来院・手術を受けていただけますのでご安心ください。
ご不安な点があれば事前にお問い合わせください。
脊椎手術後の生活・リハビリ・復帰について
Q6. 仕事や日常生活にはいつから復帰できますか?

デスクワーク(机仕事・事務作業)であれば退院後1週間程度、肉体労働は1〜2ヶ月後が目安です。
回復状況に合わせて段階的に復帰していただきます。
詳細な復帰ステップは以下の通りです。
- デスクワーク(机仕事・事務作業)・軽作業
退院後1週間ほど自宅で静養し、日常動作に慣れてから無理のない範囲で復帰します。 - 肉体労働・身体を動かすお仕事
軽作業から開始し、徐々に運動負荷を上げていきます。
本格的な復帰は術後1〜2ヶ月頃が目安です。


Q7. 退院後のお風呂や車の運転はいつからできますか?

手術の種類(固定術:ボルト等で骨を固定する手術を行うかどうか)や経過によって開始時期が異なります。
術後経過や感染予防の観点から、それぞれの目安は下表の通りです。
| 項 目 | 固定術なし (内視鏡手術など) |
固定術あり (ボルト等で固定) |
|---|---|---|
| シャワー | 術後 3日目〜 可能 | 術後 3日目〜 可能 |
| 湯船への入浴 | 術後 2週間〜 可能 | 術後 3週間〜 可能 |
| 車の運転 | 日常生活に慣れ次第 可能 |
術後 1ヶ月頃〜 (コルセット着用に慣れてから) |

傷口の保護・感染予防のため、傷がしっかりふさがるまで入浴期間を空けていただいています。
なお、シャワーや入浴時はコルセットを外して構いません。
Q8. 手術をしたのに、しびれや違和感が残っているのですが大丈夫ですか?

神経の傷み具合によって回復に時間がかかる場合があります。
手術で神経の圧迫を取り除いても、術前の神経ダメージの程度によっては、しびれや違和感が残ることがあります。
術後は定期的な画像検査(MRI・レントゲン:X線撮影等)で経過を確認します。
経過が良好であれば、時間とともに和らぐこともありますので、あせらず様子を見ていきます。


Q9. 退院後に急な痛みや体調の変化があった場合はどこに連絡すればいいですか?

まずは当クリニックへお電話でご相談ください。夜間・休日も対応体制を整えています。
「急な痛みやしびれ」「傷口からの浸出液(じわっと出てくる体液や分泌物)」など気になる症状があれば、まずはお電話でご相談ください。
- 夜間・休日のサポート体制
夜間・休日でも病棟スタッフにお電話が繋がります。
症状をお聞きし、必要に応じて緊急受診などの判断を行います。 - 転倒や交通事故などの緊急時
転倒や事故など即座に検査が必要な場合は、救急車の要請や最寄りの救急指定病院の受診をおすすめします。
再発予防・高齢での手術・定期検診について
Q10. 手術後に再発する可能性はありますか?再発予防のためにできることは?

一般的な再発率は10〜15%程度とされています。予防には「筋力維持」と「姿勢の改善」が大切です。
背骨を支える仕組みと、日常生活で意識できる予防策は以下の通りです。
- 背骨を支える4つの組織
背骨は「椎間板(ついかんばん)」「靭帯(じんたい)」「椎間関節(ついかんかんせつ)」の3つの組織と、それらを囲む「筋肉」で支えられています。 - 再発予防のためのアプローチ
予防で最も重要なのが「筋肉の維持」と「姿勢の改善」です。
当クリニックではリハビリ指導を通じて再発予防をサポートします。


Q11. 高齢なのですが、手術を受けることはできますか?

お元気で全身状態が良好であれば、ご高齢の方でも手術を検討することが可能です。
日常動作が自立しており心臓・呼吸器などの全身状態が良好であれば受けていただけます。
持病や体調に合わせたお身体への負担が少ない低侵襲手術法もご提案できますので、まずはご相談ください。
Q12. 退院後の定期検診はどれくらいのペースで通う必要がありますか?

初回は退院2週間後、その後は1ヶ月、3ヶ月、半年と順次経過を見ていきます。
一般的な通院ペースの目安は以下の通りです。
- 退院 2週間後: 傷口のチェックや初期経過の確認
- 退院 1ヶ月後: 日常生活や仕事復帰に向けた状態の確認
- 退院 3ヶ月後: 画像検査等による経過観察
- 以降: 状態が安定していれば、3ヶ月ごと または 半年ごと の定期チェック


最後に

脊椎の治療や手術に対して、「術後の痛み」「高齢によるお身体への負担」「再発のリスク」など、様々なご不安や懸念を抱かれるのはごく自然なことです。
当クリニックでは、お悩みに親身にお応えし、十分な検査・丁寧な診断から治療方針のご説明まで、安心していただける医療体制を常に整えております。
「治療法を検討中」「セカンドオピニオンを聞きたい」といった段階のご相談も大歓迎です。
痛みを我慢なさらず、いつでも当クリニックへお気軽にご来院ください。
【脊椎手術の相談をしたい方へ】
東京脊椎・関節クリニック羽田のYouTubeチャンネルでは、脊椎・関節疾患に関する正しい知識と最新の治療情報を、専門医がわかりやすくお届けしております。
ご興味のある方は、下記リンクよりぜひご覧ください。
※本ページは一般的な情報提供を目的としており、個別の診断や治療を示すものではありません。
症状のある方は医療機関にご相談ください。